造船・製鉄所内の重量物搬送用走行台車を安定・高精度制御

事例概要・主な課題

造船所や製鉄所では大型で大重量の部品を搬送する重量物搬送用走行台車が利用されています。このような大型で大重量の部品を搬送する際に安全の確保が第一に優先されます。重量物搬送用走行台車として安定して走行する事に加えて、操舵して旋回する際に搬送している重量物がバランスを崩さないように常に安定した操舵制御が求められます。走行台車の多くは複数の車輪を有し、全ての車輪が同期して操舵されます。この操舵装置に油圧サーボ駆動方式を用いる事により、大きな出力と共に安定した滑らかな操舵を実現しています。

特徴

内蔵アンプ型サーボ弁の採用によりサーボ弁間の機差を少なくすることにより同期制御を容易にしています。また多軸制御が可能なデジタルコントローラを採用する事により、軸間の偏差を監視するなど制御系を工夫することにより多軸の操舵制御を安定して行う事に寄与しています。

使用製品

• 大流量・内蔵アンプ型サーボ弁
    J079-100シリーズ　～228L/min
    J079-200シリーズ　～1,000L/min
    ※ 流量は弁圧力降下7Mpa時

• サーボ制御 デジタルモーションコントローラ

    MSC（Moog Servo Controller）