機械制御の粉末プレス機を電気制御化し多品種混流生産対応

事例概要・主な課題

メカプレスにメカ式ダイセットを使用し生産性に優れた粉末成型品の生産を行う中、成形品の段取り替え時にはメカ的な調整が不可欠なため多品種生産への柔軟さに欠ける場合があります。ダイセットを油圧サーボ化して成形品毎に異なる各軸の動作をプログラマブル化して対応し、多品種の粉末成型品の生産に対応することが出来るようになりました。高効率なRKPポンプを採用した油圧ユニットを追加し、内部漏洩量が少ないD633/D634直動式サーボ弁を5軸に採用する事により省エネ化を図り、MSCIIコントローラによりメカ式主ラム駆動と合わせて5軸のダイセット動作を同期制御しています。

特徴

ムーグは油圧式粉末プレスに油圧サーボ弁とコントローラを長年にわたり供給し、粉末プレスの動作について深く理解しています。そのためメカプレス機への油圧サーボの適用など柔軟に対応すると共に厳しいご要求に応える結果をお出しすることが出来ています。

使用製品

• ダイレクトドライブバルブ（直動サーボ弁）

    D633シリーズ：  5～40L/min

    D634シリーズ：  60～100L/min

    ※ 流量は弁圧力降下7Mpa時

• ラジアルピストンポンプ (RKP)

    最大吐出量：19～250cc/rev

    定格圧力：2.8～4.2MPa

• サーボ制御 モーションコントローラ

    MSC (Moog Servo Controller)