高温多湿環境下の連蔵鋳造炉 加圧工程を安定制御

事例概要・主な課題

溶鋼が急冷されて凝固し鋼片となる過程で、連続して配置されたロールにより段階的に鋼片を圧縮する事により、求める鋼片の厚さを得ると共に、割れや内部欠陥などの品質欠陥を最小にします。この重要な役目を担う多段のロール位置制御をムーグの油圧サーボ弁とコントローラが担っています。溶鋼から鋼片に至る製造環境は高温多湿であり、大きな振動、粉塵も加わる過酷な環境であり、このような環境下においてもムーグのサーボ弁は十分な耐久性を示し、優れた製品品質の鋼片生産を実現しています。

特徴

代表的なサーボ弁として、作動油汚染に対して適合しやすいサーボジェットパイロットのD661シリーズが採用されています。この他には内部漏洩量が少なくエネルギー損失を抑える直動型サーボ弁（D633/D634シリーズ）が採用されています。
サーボ制御を行うモーションコントローラ（MSC）により、多軸アクチュエータの集中制御を行う事が可能です。また、フィールドバスインターフェースを有するサーボ弁（D636シリーズ等）を採用した場合には、サーボ弁に制御機能を統合することで省配線化も可能となります。

使用製品

• サーボジェットパイロット式サーボ弁
    D661シリーズ： 20～200L/min

• ダイレクトドライブバルブ（直動サーボ弁）

    D633シリーズ：  5～40L/min

    D634シリーズ：  60～100L/min

    ※ 流量は弁圧力降下7Mpa時

• サーボ制御 モーションコントローラ

    MSC (Moog Servo Controller)