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- 高出力
- 省スペース
- 高精度
- 応答性
- 耐環境性
- ロボティクス
- 船用
- 機械フィードバック式
深海7000m高圧環境下での小型・高出力ロボットアーム制御
製品仕様
定格流量 15.1 ~ 30.2L/min 定格圧力 14 ~ 28MPa
技術・顧客課題
深海環境で使用するロボットアームを更新する上で、出力やサイズの大型化と、それらと相反する軽量化の実現
ソリューション
深度7,000mの深海環境で使用し、かつロボットアームの大型化に伴うサーボ弁流量サイズの大型化への対応のため、軽量かつ流量増のサーボ弁の提案
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事例概要・主な課題
深海探査に用いる7,000m級深海底に搭載するロボットアームにサーボ弁を採用する事例です。この用途ではサーボ弁は深海の海水圧力を直に受けず、油で充填された容器に収納されていることから、充填油を介して新海の海水圧力を受けるため強靭な構造を必要とします。(深度10m毎に1気圧(1bar=0.1MPa)上昇。即ち7000mでは70MPaの海水圧となる。)
サーボ弁は充填油を介して外部から海水圧が加わり、内部は油圧が加わる事から、なるべく外部と内部からの圧力を打ち消し合う構造を取ることが求められます。この事例では軽量化が目的の一つに挙げられている事から、比重強度が高いチタン材をサーボ弁主構造に用いて、軽量化と圧力の課題に対処しています。トルクモータを保護するモータキャップは内外圧がバランスするように充填油がフィルタを介してモータキャップ内に充填する構造を採用しています。このように特別な環境下で用いられるサーボ弁の要求に対して最適なソリューションをお客様に提案提供して、お客様の技術的課題の解決にムーグは共に取り組んでいます。 -
特徴
深海探査用潜水艇に搭載するロボットアームに搭載するための特別な要求仕様に応えるために、耐圧性への強靭化と軽量化を達成するためのチタン材の採用、海水圧へ対応のためのベント式モータキャップの採用、顧客指定の電気コネクタの採用など、顧客の特別な要求に併せて開発設計したサーボ弁を提供しています。
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使用製品
小型サーボ弁
-032シリーズ: 15.1~30.2 L/min
※ 流量は弁圧力降下7Mpa時