- サーボ弁について
サーボ弁の種類とそれぞれの特徴について
サーボ弁とは
サーボ弁およびサーボ比例弁はアナログまたはデジタルの入力信号の変化量を無段の油圧制御に変換し、連続的に作動する電気油圧弁です。サーボ弁はブッシングスプール内部構造を持ち、非常に精密な流量制御が可能です。一方、サーボ比例弁はブッシング無しのスプール構造を持っています。この構造の違いによりサーボ弁の寿命はサーボ比例弁の3〜5倍になります。
サーボ弁の種類について
代表的なサーボ弁の種類として、直動型サーボ弁、1段型サーボ弁、2段形サーボ弁、3段型サーボ弁、ボイスコイル型サーボ弁について、それぞれ詳しく解説していきます。
-直動型サーボ弁
直動型サーボ弁は、フォースモータ部、バルブ部、および変位検出部から構成されており、ボイスコイル型とリニアフォースモータ型に分けられます。直動型サーボ弁が他の方式と比較して優れている点は、内部構造の簡素化による信頼性の向上にあります。特徴としては、下記が挙げられます。
・高い応答性が得られる。
・スレッショルドが小さく再現性がよい。
・信頼性、安全性が高い。
・供給圧力、油温変化による中立点変動が少ない。
・使用油は石油系、水グリコール系、脂肪酸エステル系の使用可能。
-1段型サーボ弁
1段型サーボ弁には、ノズルフラッパ型・サーボジェット(Servojet)型・直動型(DDV)の3種類があります。
-2段型サーボ弁
-2段型サーボ弁
2段型サーボ弁は、高い安定性、高い繰り返し位置決め性、高耐久性を実現することができ、機械的フィードバック型と電気的フィードバック型に分類されます。さらに、機械的フィードバック型にはノズルフラッパ案内弁型とジェットレシーバ案内弁型、電気的フィードバック型はノズルフラッパ案内型とサーボジェット(Servojet)案内弁型に分かれます。2段型サーボ弁の特徴としては、下記が挙げられます。
・高いスプール駆動力
・頑強で、長寿命
・高い分解能と低いヒステリシス
-3段型サーボ弁
3段型サーボ弁は、高性能型・比例サーボ弁型に分類されます。
-ボイスコイル型サーボ弁
ボイスコイル型サーボ弁は、製鉄機械向け専用のMK弁と一般産業機械向けのJ841に分類されます。
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油空圧サーボ精密制御を運営する日本ムーグは、精密制御機器/システムの設計、製造、構築を世界規模で展開するムーグの日本法人です。ムーグの高性能システムは、航空機、人工衛星、宇宙船、打ち上げロケット、一般産業用機械、風力発電機、試験機、医療機器などの制御に利用されています。今回ご紹介をさせて頂いた、サーボ弁をはじめとしてサーボアクチュエータ、コントローラ、ラジアルピストンポンプなど様々な製品をご提供しております。これらを駆使し、お客様の様々な課題解決を実現することができます。サーボ弁のことなら、お気軽にご相談ください。
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