- サーボ弁について基礎知識
「誇りをかけて、飛ぶ。」事をサポートする技術

話題の映画での登場機体での実績
2022年の映画でスマッシュヒットを記録した「トップガン マーヴェリック(Top Gun: Maverick)」。
作中で実際にに使用されている米軍戦闘機F-18。空母の格納するための可変翼が印象的な機体です。
実は、このF-18戦闘機の基幹部品にムーグ製品が多く使われております。(写真1)
写真1 F/A-18 Sustainment Serviceカタログから抜粋
ムーグのこれまでのノウハウをつぎ込んだ油圧・電動の動力制御機器の数々が惜しみなく導入されています。
最高速度:マッハ1.8、巡航速度:1,060km/hという高速飛行や、旋回時などのGの中でも正常に動作するための厳しい基準をクリアした部品です。
供給部品の信頼性は、当社がアメリカ海軍からWingman賞を受賞していることからも証明できます。
写真2 Wingman賞受賞トロフィー
電動アクチュエータでは、どうしても達成できないトルク密度(機器のサイズから出力されるトルク量)を要求される箇所には、油圧サーボ制御製品が使用されています。
F-18であれば、前出写真の①の「Hydraulic Drive Unit(油圧ドライブユニット)」などが代表的なパーツです。(写真3)
写真3 F-15に使用されていた油圧サーボアクチュエータ
「電動・油圧ハイブリッド型アクチュエータ:Part1 航空宇宙分野の実績」の記事は、コチラ
シビアな反応が要求される油圧サーボ制御機器には、油圧サーボ弁での高精度な制御が必要です。
どのようなGの変化、環境温度の変化においても、正確に流量を調整できる小型軽量のサーボ弁が常に要求されてきました。(写真4)
写真4 航空機用小型サーボ弁(30シリーズ)
「超小型油圧サーボ弁」についての記事は、コチラ
なぜムーグ?Why Moog?
ムーグ製品は、このようなミル規格(Mil-Spec)をクリアする製品をまず開発・製造し、その技術を、一般産業向けに転用しています。
最初から工場内で使用する為の一般産業向けに開発された部品とは、堅牢性、耐環境性能のレベルが違います。
そのような理由もあり、日本国内でもムーグ製油圧サーボ弁などのコンポーネントは、重要なインフラ設備、過酷な環境の製造現場などで、長年使用されております。
本当にシビアな条件での制御で問題のあるメーカーの方がおりましたら、一度当社へお問合せください。
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